日本列島の最西端に位置する長崎県は、平坦地が少なく、傾斜地が多いのが特徴です。その地形と温暖多雨の海洋性気候を巧みに利用して、昔から畑作、果樹栽培が盛んに行われています。果実では日本一の生産量を誇る「びわ」、オランダ人によって初めて持ち込まれたという「いちご」、野菜では全国第2位の生産量を誇る「じゃがいも」、そして「にんじん」「アスパラガス」・・・・・土づくりからこだわった農産品の数々は市場でも高い評価を受けています。
長崎いちご(ゆめのか・さちのか)
大玉でジューシー「ゆめのか」、甘みと酸味のバランスが絶妙な「さちのか」
平成25年産の長崎いちごの出荷量は全国第5位となっています。近年、大粒で鮮やかな赤色を呈し、果汁をたっぷり含み、甘くて程よい酸味を持つ「ゆめのか」の栽培を積極的に拡大しています。「ゆめのか」と並び、長崎いちごの2大品種の一つ「さちのか」は果肉硬度、着色、光沢に優れ、いちごの持つ香りとおいしさが長持ちする品種です。
長崎みかん
日本一の高値で取引された長崎自慢のブランド
温暖な気候と豊かな土壌に恵まれた長崎のみかんは、過去数回、日本一の高値をつけるなど高い評価を得ています。シートマルチ栽培というみかんを甘くする栽培法により、その食味の良さは全国の消費者に好評で、贈答品としてもたいへん人気があります。最新鋭の光センサー選果機で糖度、酸度を測定し、品質が保証されたおいしいみかんが販売されています。
長崎びわ
太陽の恵みと潮風に育まれた長崎を代表する、甘くてジューシーな初夏の味覚。生産量は日本一!
びわは、江戸時代から栽培されてきた長崎の特産品で、生産量は全国一を誇り、2月上旬から6月中旬まで出荷が続きます。様々な品種がありますが、特に新品種の「なつたより」は、果実が大玉で、果肉は軟らかく、糖度が高くジューシーで、現在生産量が拡大しています。
長崎アスパラガス
根元まで柔らかく、食欲を刺激する色と香り
春・夏の年2回旬がある長崎アスパラガス。2月~5月に収穫される「春アスパラ」は、時間をかけてゆっくりと生育するため、甘味が強くミネラルやビタミンCが豊富なのが特徴。一方、6月~10月に収穫される「夏アスパラ」は、昼間の太陽の恵みを受け、夜一気に伸びる為、ライトグリーン(薄緑)の綺麗な色をしており、根元付近まで柔らかいのが特徴です。
長崎じゃがいも
全国2位の生産量を誇る長崎じゃがいも。新じゃがは皮ごと食べられて、ホクホクの味じまん
長崎は北海道に次いで、第2位の生産量を誇るじゃがいもの産地(平成25年産)。温暖な気候を活かし、春作と秋作の年に2回栽培することを基本としてさまざまな作型が取り組まれており、ほぼ一年中、おいしいじゃがいもを消費者の皆様にお届けしています。長崎はじゃがいもの新しい品種を作っており、暖地で栽培されている品種のほとんどが長崎で生まれています
長崎ブロッコリー
栄養が“ギュ”と詰まった美味しさ
和食にも洋食にも使い勝手がよく、しかも栄養価の高いブロッコリーは急速に需要が高まってきています。長崎では美味しいブロッコリーを食卓にお届けするため、栽培量を拡大し、氷詰め出荷して鮮度を保持した輸送に取り組むなど、質の高いブロッコリーをお届けするよう努めています。
長崎トマト
太陽の恵みを十分に受け、果肉もしっかり、ビタミンCもたっぷり
アンデス山系の原産で、17世紀末にオランダから長崎に伝えられたとされているトマト。長崎では温暖な気候を利用して、「甘みのあるうまさ」「赤くて硬いコクのあるうまさ」など、品種の特徴を活かしたトマト栽培に取り組んでいます。
ながさきつや姫
白くてつやつや、深い味わいが特徴
平成24年産から長崎の新しいお米のブランドとして仲間入りした『ながさき つや姫』。『つや姫』はコシヒカリを超える米として育成された品種で、長崎で作付が増えているおすすめのお米です。粒ぞろいが良く、炊きあがりが白くてつやつや。しっかりとした歯ごたえがあり、深い味わいが特長で、コシヒカリに優る味わいです。
長崎和牛
和牛のオリンピック日本一!和牛の里で大切に育まれた誉れ高く、味わい深い逸品
長崎の牛の歴史は古く、壱岐(原の辻)や五島(大浜)の遺跡から約2200年前の和牛の骨が発見されていることから、和牛源流の地ではないかと考えられています。平成24年度に開催された「和牛のオリンピック」とも言われる全国和牛能力共進会(肉牛の部)で、「長崎和牛」は内閣総理大臣賞という日本一の称号をいただきました。優れた血統を厳選し、丹念に育てられた和牛を消費者の皆様にお届けしています。